アメリカンフラワー【ディップアート】とは|今さら聞けない基礎知識!
更新日:2021年5月9日
こんばんは!鱗組です!
今回は、鱗組のメインレッスンとなるアメリカンフラワー(ディップアート)についてお話しします。

アメリカンフラワーの特徴は、透明感、そしてその軽さです。
ワイヤーとディップ液を使って作られた作品は非常に軽く、アクセサリーにしても使用中の負担が少ないことから最近ではアクセサリーとして加工仕上げをする方が多く、さらに無色透明のディップ液がある為調色することで、透明度が高い物を作る事ができます。
日光や光に反射することで更なる美しい姿で、女性にとって飾り物は大切。そんな条件を満たしてくれる造花の一つです。
アメリカンフラワーとディップアートって違うの?
アメリカンフラワーとディップアートは同じ手法のことをさします。
そもそもアメリカンフラワーって?
名前にアメリカンと言っているので、アメリカのものなんですか?と聞かれる事が多いのですが、今現在日本で行われているアメリカンフラワーは歴史が長い日本のものです!
トウペディップアート協会が主にアメリカンフラワーの統括をしており、その創設者の女性が過去にアメリカに住まわれていた頃手芸店でワークショップをしているところを見たそうです。
そして、美しさに心打たれ日本に戻ってきた頃液体について研究されたそうです。
手芸仲間のみなさんとアイデアや知恵を持ち合って今のテキストをお作りになられたそうです。
ディップアートと呼ばれる所以は、液に浸してすくい上げる動作を英語でディップと言われ、芸術作品のことをアートと総称されることから合わせてディップアートとも言われるようになりました。
アメリカンフラワー(ディップアート)の作り方
そんな経緯で誕生したアメリカンフラワーですが、主に使用される材料は【ワイヤー・ディップ液・コート剤・仕上げ剤・フラワーテープ】です。

ワイヤーで花びらの形を作ります。
作るお花によって必要な数の花びらを作ります。
ワイヤーで形ができたらディップ液に浸してすくい上げると、表面張力で膜が張ります。
乾燥させたら、コート剤を一枚づつ表裏に薄く塗ります。
乾燥したら、フラワーテープを使って花びらを合わせてお花の形にしていきます。
お花が完成したら仕上げ剤を使って強化します。
基本的な工程です。
ここには一つ一つ手作業で手間をかけて1輪を作り上げるという職人感のある作業だったり、時間にゆとりを持ってお花を丁寧に作り上げていく上品な姿が想像できます。
アメリカンフラワーの魅力はそれだけでなく、1番のポイントとして思い浮かぶのが
工夫です。
テキストお作りになられた師匠たちは、お花のリアリティーを表現する為に
美しく仕上げる始末の仕方や膜が張るための角度、面積。など考え尽くされたレシピを作られました。
本当に毎回ご伝授頂けるたびにすごい!なるほど!という知識が身につきます。
美しさを追求した賜物だと思います!
ディップ液について
当時研究されて作られた、アメリカンフラワーディップ液は主に樹脂成分でレジンと違ってUVに当てることもなく、長時間待つこともなく自然乾燥で硬化し多湿の場合で30分ほどで完全乾燥、常温適室で10分程度で完全乾燥されます。
液体の性質はペンキやマニキュアに似ている為、鉛筆幅で作られた花びらのサイズではマニキュアを代用して作るマニキュアフラーという新しいやり方も最近では人気です。
アメリカンフラワー専用ディップ液は、大きな面に対しても膜を張らせる事ができる為お花を作っていきたい方には専用ディップ液の使用が最適です。
アメリカンフラワー造形作品
お花の作り方を応用してお花以外を作る事を言います。
ワイヤーで形を作るのは意外と簡単なんです。
ただし、その面に対してディップ液が膜を張らないと成立しません。
